私もこの企画に参加しようと思って、早速書いてみました。
感謝の連鎖が癒しを生む 〜「投桃報李」の心〜
日々の暮らしの中で、ふとした一言や行動に「癒されたなぁ」と感じることがあります。何気ない「ありがとう」、ふと差し出された助けの手、思いやりの言葉。それらはすべて、私たちの心を優しく包み込んでくれる、小さな奇跡です。
そんな癒しの源を、古代中国の故事成語である「投桃報李(とうとうほうり)」という言葉に見出すことができます。
投桃報李とは?
「投桃報李」は、中国の『詩経』を由来としています。ある人が他人に桃を差し出したところ、その返礼として李(すもも)が贈られた、という美しいエピソードに基づいています。
この言葉は、
「人から好意を受けたら、それにふさわしい好意で応える」
という意味を持ちます。
そしてこれは、まさに感謝の心の循環を表すもの。桃と李という果実のやりとりは、心のやりとりでもあるのです。
ちなみに、桃も李(すもも)もバラ科サクラ属ですが、桃は皮に毛があるのに対し、李は表面がつるつるです。英語では桃「Peach」に対し、李は「Plum」。鉄分や食物繊維でおなじみの「プルーン」は李の一種です。
「ありがとう」がもたらす癒し
誰かから「ありがとう」と言われたとき、どんな気持ちになりますか?
・自分の行動が意味を持ったことへの安心感
・相手の温かさへの喜び
・「役に立てた」という自信
こうしたポジティブな感情は、心を穏やかにし、まるで陽だまりのような癒しをもたらしてくれます。そして、それはただ一方通行のものではありません。
感謝を受け取った人は、次にまた誰かへと優しさを渡したくなる。それが、「投桃報李」のように、
桃が李に変わって、誰かの元へ届く
という癒しの連鎖へとつながっていくのです。
見返りを求めない優しさが癒しを深める
「ありがとう」の言葉を交わすとき、そこに見返りを求める気持ちはありません。ただ「伝えたい」という純粋な心があるだけ。
不思議なことに、そうした純粋な優しさこそが、もっとも深い癒しを生むのだと思います。投桃報李の精神は、まさにその象徴。
誰かがくれた“桃”のような思いやりを、私たちは“李”のような形で返していける。
その過程にこそ、癒しがあるのではないでしょうか。
癒された体験を振り返ってみる
思い返してみてください。
・コンビニで「どうぞ、お先に」と譲ってもらったときのあの温かさ
・思わぬ人から認められ「ありがとう」と言われた。
・SNSで届いた、何気ないけど嬉しい応援のコメント
どれも些細なことかもしれません。でも、そのひとつひとつが「ありがとう」の種となり、あなたの中に優しさを育ててきたのではないでしょうか。
そして、今度はあなたの中にある“李”を、誰かに手渡してみてください。
最後に:癒しは、思いやりの循環の中に
「癒し」という言葉は、ときに何か特別な出来事のように聞こえるかもしれません。
でも、本当はとても身近なものであり、「ありがとう」という言葉や、「大丈夫?」のひと声といった行動の中に、いつでも存在しています。
桃をいただいたら、李を返す。
そんな自然な循環の中で、私たちは癒され、また誰かを癒しているのです。
どうか今日も、あなたの中の“ありがとう”が、誰かの癒しになりますように。

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