以前から時々お仕事をもらっている
医療・健康系Webライターについて
少し説明しますね~。
様々な経験や知識を活かして、最近注目を浴びているWebライターと言う仕事。
私も10年以上前から少しずつお仕事を頂いたり、発掘したりしています。
事件事故のメディカルライターとは違いますので、予めご了承ください。
メディカル・ヘルス系Webライターの特徴
現在、様々な分野でWebライターさんが活躍しています。
もちろんこの医療分野・健康分野でも、オンラインで活躍する私の様なWebライターがいます。ライターの多くは、医療有資格者です。
私も「薬剤師」という仕事柄、情報や経験等を活用させていただいてます。
どのような活躍の場があるかと言うと、誰を相手にするか?という分類をしてみます。
同じ薬剤師向けに書く
薬剤師が同じ薬剤師ぬに向けた情報を書きます。
例えば、「薬歴」という服薬指導記録、現在はほとんどパソコン入力です。入力された薬が何の薬なのか、どう働くのか、主な副作用などを入力します。
記録用の文言なので、専門用語を使いながら1文30~50文字。確認しなければならない事なども入力します。
得意分野・不得意分野があるので、数人で手分けをして行います。
最近はレセプト会社が行うようになったため、仕事は減ってきました。それでも個人の薬局から依頼される事は時々あります。
医療従事者向けに書く
同じく医療従事者、ただ薬剤師ではなく医師や看護師、場合によっては介護にあたる職員に向けて書きます。
同じく薬の効果などが多いのですが、どちらかと言えば「こういう症状が出たらすぐに連絡を」と言う内容の方に重点を置きます。
また、休薬(一時的に一定期間薬を飲まない期間)が必要な薬や、逆に他の人たちよりも一定期間薬を多く飲む特殊な場合などの注意事項も情報提供します。
薬が効いている期間を書くこともあります。
どういう情報が欲しいか?というコミュニケーション能力も問われます。
一般人向けに書く
一般人向け、ここは大きく2つに分かれます。
一つ目は、最初に書いた薬剤師向けに書くのと同時進行が多いですが、薬を薬局から患者さんに渡す時に「薬情(薬剤情報提供書)」の文言も、基本的なものを書きます。
詳細は書く薬局の実情にで変えますが、基本的な「血圧のお薬です」等のコメントは、システム導入時に自動入力されます。この文言・コメントを入力しました。
効果・副作用は分かりやすく書きます。車の運転や火の元注意など、また鼻血やあざなど、小学生高学年でもわかるように入力します。
もう一つは、ダイエットや健康食品のコメント。こちらは今でも時々お仕事を頂いています。
使ってみての感想や副作用・副反応の因果関係等を一般使用者の様にコメントしています。他の商品との比較を求められることが多いので、ドラッグストアでの勤務経験が役に立っています。
その他、就活転職関係
薬剤師は転職することが他業種に比べて多いです。私も転職組の一人です。
学生向けに書くこともありますが、多くは転職エージェントからのお仕事依頼。
20代後半から30代にかけて、同じところでほぼ昇給無いままで、新たな知識が得られない所よりも、より良い条件で更に学びたい、と言う薬剤師さん。家族の都合で引っ越すことになった薬剤師さんなどに向けて書きます。
医療健康関連Webライターの三大要素
多くの場合、依頼された仕事に関して社名等を出してはいけないので、細かい条件などは明かせません。
ただ、今後Webライターが増えると予想されるので、私なりに得たコツを書かせていただきます。
誰に向けて書くものかをしっかり打ち合わせる
薬歴ソフト等のコメント入力は大まかで良いのですが、薬局から個別に頼まれる時等は、門前・面薬局なのか、よく使う薬等のほかに、取り扱う人の年齢層まで聞いておきます。
使用される薬局で、お年寄り薬剤師が多い時は、コメント文を短く体言止め。また、ARB等の文字は全角で、略語やカタカナは極力避け、漢字を多く使います。
逆に若い人が多い薬局は、変更される事が予想されるため、やや長めの文にしています。時々、分類なども入れることがあります。
患者さんに渡す文書の場合は、繰り返しになりますが、小学校4,5年生でもわかる内容に。
打ち合わせやお仕事を依頼された際、誰に向けて書くのかをしっかりと把握しておきましょう。
専門用語を自覚する:コミュニケーションスキル必要
薬剤師では当たり前の言葉も、他業種には違う意味、通じない事などがあります。これは逆も同じで、看護師さんたちの会話で使われている言葉が、何のことかわからない事が多くあります。
重要事項(麻薬や向精神薬・その他)などは、取扱注意をまず書きます。
保管場所なども、文言の先に書きます。
他業種に出す文書になる時は、なるべく薬剤師専門用語は使わないようにしましょう。
その為にも、他の業界の人と話すことが大切です。かしこまった会議室で話すよりも、気楽な立ち話の方がずっと役に立ち、極力雑談に参加しています。
さて、文言の入力ですが、説明において私は中学・高校生に向けて書くようにしています。
わかる言葉わかりやすい表現で書き、勘違いによるミスや言葉を調べるロスタイムを減らします。
嘘・大げさ・紛らわしいはダメ!絶対!
健康食品などに多いのですが、報酬につられて、自分の経験のないことを書いたり、針小棒大に物事を表現、もしくは誤魔化すような表現を使いたくなる誘惑があります。
ただ、資格という看板を背負っているので、そういう時はしっかりお断りをしましょう。
次からは「報酬出せばなんでも書いてくれる」から「安い条件でも書いてくれる」と言うようになっていきます。
他の人の感想であればそのように必ず書きましょう。
医療従事者向けの薬の効果効能入力の際、私は「今日の治療薬」「治療薬マニュアル」をよく使っています。
仕事依頼はメーカーやクラウドワーク、時々卸さんからも
最後に職探し。
以前は製薬メーカーさんや仲介業者さん、パンフレット作製会社さん等からが多かったのですが、時々卸さんからも紹介されました。
最近はネット募集やメール問い合わせが多いです。
有資格者・経験者が多いこの業界です。どうしても東京に近い関東にいたときの方が仕事に触れることが多いのが正直なところ。
ただ、地方には地方の不便さがあり、個人依頼だと相場がそれなりに高くなります。
報酬形態は、医療向けは出来高払い。商品などの紹介感想は他業界のWebライターさんと同じ位(一文字当たり0.5円~2円)。
他業界Webライターと違って、コピーペーストをよく使います。出来高払いは文字単価としたらかなり安くなるのではないでしょうか。
クラウドワークスなどの大手さんから募集かかることもあります。一番多いのは「薬剤師転職」や「派遣薬剤師」。Yes/Noのアンケート方式の場合もあります。
感想として、単価がだいぶ低下してきています。オンライン副業が当たり前になってきているので、需要に対して供給が多くなっているようです。
また、この業界の癖で「短く明確に」という事を10年以上続けていると、長い文章や接続詞を上手く使えなくなってしまいます。
小説などの情景描写には別の訓練が必要になりそうです。
まとめ
医療・健康関連のWebライターについて10年以上の経験を元に書かせていただきました。
読む人に向け、いかに難しい言葉をわかりやすい言葉にするかなどの表現方法や情報収集、守るべきもの等、必要な要素3つあります。
今後、多くの仲間が参加して業界の質の向上につながれば幸いです。
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