先の9月3日。有名なロボット「ドラえもん」の誕生まで90年となった日である。
団塊ジュニア、いわゆるアラフィフオジサン世代は「ドラえもん」と共に育った。テレビやコミックから、ドラえもんの様な友達とポケットから出す未来の道具に憧れをもってきた。
そして現在、スマホ等の道具で、いつでもどこでも図書館の様な情報を得られる。ストリートビューは、まさに「どこでもドア」と言って良い。
その反面、「利益優先の環境破壊」や「先進技術を用いた殺戮兵器」等は目を覆いたくなる。これもまたドラえもんの映画に時々出てきたシーンでもある。
現在、世界で持続可能な開発目標として「SDGs」が掲げられている。この目標や詳細に触れた際、私の頭の中には「ドラえもんとの世界」が思い浮かんだ。
今回は未来の道具は省き「ドラえもん」という存在自体で話を進める。
知っての通り、ジャイアンにいじめられた主人公のび太、未来からのロボット、ドラえもんに泣きつき、未来の道具を出してもらう。そして逆襲するが、調子に乗って道具が悪い方に働いてしまう、というオチ。
一般人の人がドラえもんという存在を平等に手に入れる事ができるようになれば、ドラえもん単体で話し相手や教育。連携すれば手の届かない貧困や飢餓への情報共有、格差の是正につながるかもしれない。
現に妹の「ドラミちゃん」は未来と行き来して兄であるドラえもんのメンテナンスやのび太家族や友人関係の構成などを共有していた。
更に、ドラえもんの機動エネルギーは、「原子力」となっている。しかし特殊なエネルギーではなく、のび太と同様に母親のご飯を食べ、どら焼きが大好物。コミック上でトイレに行ったのは山奥の一度だけ。クリーンとは言えないが、特殊なエネルギー補給や廃棄を必要としていない。
もう一つ、最近のドラえもんには少ないそうだが、印象に残こるのは「のび太とドラえもんが喧嘩する」シーンである。その気になれば地球を破壊できるミサイルを持っているのに、口論、時に殴り合っている。誰一人取り残さない体制、理想的なパートナシップと言える。
今までの生活により一層我慢を強いることが多い「SDGs」。だが「ドラえもんと暮らせるような毎日を送るための準備」とすると、押しつけがましい目標も、少しは「夢のある目標・未来への予習」となる。
ドラえもん誕生まであと90年。我々「のび太世代」はドラえもんとの生活を夢見て待っている。
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