理想の教師は「味皇」かも。味皇になりたい

食事雑記帳
彩流
彩流

note大学子育て教育部の2月のテーマは理想の先生像。

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ミスター味っ子の名わき役「味皇」

マンガ「ミスター味っ子」を軽くおさらい。

舞台は現代。日本の料理界を席巻する「味皇料理会」。その総帥「味皇」が、ある日たまたま立ち寄った下町の食堂「日の出食堂」、秘書が「こんな下町の食堂に美味しい料理なんてあるわけない」と声をかけるも、中に入ってかつ丼を食べる。

日の出食堂では、未亡人とその中学生になる息子(味吉陽一)二人で切り盛りしていた。母子は来客が偉い人とは知らず「美味しいかどうかは食べてから言って」とかつ丼を出す。

そのかつ丼の工夫に味皇は驚き、味吉陽一を「味皇料理会」に見学に来るように言う。後日、陽一は味皇料理会に行くも、建物内で道を間違えイタリアンの料理教室に。そこでイタリアンシェフ「丸井」と勝負で、勝利する。

味皇は陽一の才能を伸ばすように、様々な相手と勝負させたり、あるいは一緒に行動し、対戦相手の工夫や陽一自身の工夫に舌を巻きつつ、決して相手を傷つけずに総評する。

ミスター味っ子と料理勝負

最近はグルメ漫画が多く、自分が料理するものや、店を訪れるもの、現代に限らず過去に遡ったり、異世界に行くものなど多種多様。

ミスター味っ子は「美味しんぼ」や「クッキングパパ」などと並ぶ、初代グルメ漫画ブームを起こした火付け役でもある。

ロスジェネ世代(昭和四十年代後半から昭和五十年代前半生まれ世代)はテレビ東京等で観たことあるかもしれない。漫画本もテレビアニメもある程度人気。

「料理の鉄人」同様に、「料理勝負する」という設定。

対戦相手の料理をしっかり味わいつつも、勝敗をきっちりと判断する味皇。そして味吉陽一と同じように少年天才料理人が3人登場する。

味皇とは

さて、その味皇。本名「村田源二」。ネタバレになってしまうかもしれないが実は2代目。初代味皇が名もない料理人に敗れ、味皇料理会壊滅の危機を救った人。カリスマ性にあふれ威厳もある。

和服姿の良く似合う爺さんです。

コミックの9割ほどは、ミスター味っ子こと味吉陽一の才能とひらめき、工夫で埋め尽くされている。そしてその料理を見守る味皇。

対戦相手の味もしっかり見極め、陽一の料理の工夫を認める。そしてその上で味皇は勝敗の決着をつける。

ところが最後は、味皇自身が「味比べ」と称して味吉陽一と勝負する。それまで描かれてこなかった味皇が、実は一番手ごわい相手。三本勝負で、一本目は味皇の圧倒的な力量で歯が立たず。

二回戦は何とか引き分け。そして三回戦は…まあ、少年漫画ですからね~。

味皇の魅力

さて、その味皇ですが、理想の教師像として注目すべきは以下の3つ。

①新鮮な感覚を失わない。毎回感動
②非情なまでの分析力と判断力
③次世代を育てる心意気

これは教師や先達する人間として、とても大切な要素。忘れてはならない事です。

①の新鮮な感覚を失わない。
味皇自身が日本一にを争う料理人。舌も肥えています。しかしながら、料理勝負などではその工夫や味付けに大げさなほどまで感動しています。

人間、年齢と経験を積み重ねるとこの「新鮮さ」が失われてしまうもの。とくに若者の挑戦というのは年配者にとって「既に経験済み」ということで相手にされにくい世の中です。

その中で味皇は大げさに感動し、料理人を称賛しています。

②の非情なまでの分析力と判断力
料理勝負である以上、勝敗はつけなければなりません。工夫に感動したり設備や材料に涙を流すほど(?)感動し称賛する味皇ですが、勝負は勝負。しっかり勝敗をつけ、その理由も述べています。

手間暇かけた料理でも、スーパーで揃えた具材に劣るとき等もしっかり評価しています。

③次世代を育てる心意気
先生、教師の本分は「後輩たちを育てる」ことです。
味皇はその組織でも「料理は心」というポリシーのもと、味吉陽一をはじめ数々の料理人を成長させています。

今回紹介の味皇は実は二代目。初代味皇と三代目味皇は「育てる」という心が無く、味皇料理会自体がボロボロになっています。

教育というのはやはり「心が大事」というのを学ばさせてもらえる「味皇」、とても勉強になります。

まとめ

理想の教師、先生像ということで「ミスター味っ子」の味皇を挙げさせていただきました。彼自身が超一流の料理人であるにもかかわらず、少年料理人を見つけ出し、その成長を見守り、時に厳しく時に非情に判定をする。その根底には人を育てるという心意気が垣間見えます。こんな先生になりたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
ミスター味っ子、ミスター味っ子Ⅱを知らない人にとっては退屈な記事かもしれませんが、すこしでも興味持っていただければ幸いです。

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