論語「今、汝は画れり」自分の限界を自分で決めない

教室温故知新

私にはこれ位が限界かな~。

彩流
彩流

論語にも「今、汝は画れり」という言葉があります。自分で限界を決めず、あわてず焦らず進みましょう。

論語から「今、汝は画れり」

「今、汝は画れり」(いま、なんじはかぎれり)は『論語』の一節で、孔子が弟子に言った有名な言葉です。

「画る」とは、自分で線を引いてこれ以上は無理と決めてしまうことを意味します。

弟子が講師から教えを受けているときに「先生の理想は素晴らしいが、私にはこれが限界です」と言った時に、孔子が「今、汝は画れり」と言ったといわれています。

今年(2021年)のNHK大河ドラマは渋沢栄一。論語に強い影響を受けた一人です。もしかしたらドラマの中でこの言葉が出てくるかもしれません。

自分で自分の限界を決めない

意味から言うと、自分で自分の限界を決めない、という事です。

教えていても、「自分はここまでだ」と思ってしまうと、その瞬間に脳は進むことをストップしてしまいます。

そして、次にやらない理由、出来ない理由を自動的に探してしまうのが人間です。

私自身も「わかりません」と口に出した瞬間、様々な可能性を探すことを自動的に諦めてしまう事に気が付くときがあります。

 

限界突破方法

これから書くことは、自分自身の限界を突破することだけでなく、教育・指導する立場の人が活用できる事でもあります。

幾つか方法があります。

  1. 目標を高く上げ過ぎない
  2. わからないことを別の視点から見てみる
  3. 頭を冷やす(時間を置く)

1、目標を高く上げ過ぎない

最終目標は高くても構いません。ただ、それまでに行く道順がしっかりする必要があります。

野球を始めた少年が「イチロー」を目指すのは良いですが、明日にはイチローにはなっていません。

登山も、最初からエレベストを目指すのではなく、高雄山や富士山などを経由して、準備などを整える必要があります。

まずは手の届きそうな小さな目標を立てて、ひとつずつ進む必要があります。

焦らずに目標へ近づくようにしましょう。

2,わからないことを別の視点から見てみる

つまづくことは誰にでもある事です。本や教科書でも先生でも、相性が時と場合によって合わなくなることもあります。そういう時は、別の視点から見てみる、というのを忘れないでください。

同じことが書いてある別の教科書、別の職業用の本などが、時としてわかりやすく書いてあることがよくあります。

本については、別の機会に改めて説明します。

同じ人から説明を100%聞こうとせず、違う先輩や先生からも話を聞くのが良いでしょう。

3,頭を冷やす

新しいことを学ぶのは人それぞれの速度があります。時として、一日置いた方が頭にスムーズに入ることもあります。

また、頭ではないにしても、リフレッシュするために「手を洗う」「顔を洗う」というのはお勧めの方法です。

一日にしてすべてできるようにはなりません。

時間を味方につけるようにしましょう。

この他にも様々な方法があります。「自分の性格」と「その時に合った方法」で、自分の限界を自分で決めずに、進めていってください。

まとめ 今、汝は画れり

孔子の教え、論語からの「今、汝は画れり」を深めてみました。昔から自分の限界を決めてしまうということはあるようです。これは若手だけに限らず、ベテランと呼ばれる部類の人たちも同様でしょう。限界を突破するにはいくつかの手段があります。焦らずに、気が付いたら「突破」ではなく「過ぎ去っていた」というのが良いですね。

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