アラフィフおじさんが楽しむ韓国時代劇「チャングムの誓い」と「師任堂:サイムダン」

温故知新
彩流
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韓国時代劇の代表格「チャングムの誓い」。

そして「サイムダン」を観ました。

初心者には「チャングムの誓い」がイチオシ

オジサン視点からの韓国時代劇ドラマ

韓国の歴史、時代劇ドラマは話が長い作品が多く、また、日本の歴史と重なる所もあり、男性視点(オジサン視点)から見ても面白いです。

今回は同時期に活躍した「チャングム」と「サイムダン:師任堂、色の日記」を比較してみました。

韓国時代劇ドラマの代表格「チャングムの誓い」

言わずと知れた「チャングムの誓い」。東南アジアでも放送されており、タイやベトナム、マレーシアからもロケ地訪問のツアーが組まれていたとのこと(コロナ以前)。韓国を代表する時代劇の女性と言ったら「チャングム」になったのではないでしょうか。

前半では韓国伝統料理が、そして後半では主人公が医女として鍼灸や食中毒を含めて歴史的な健康関連の紹介がされます。

あらすじなどはネットに載っているので、ここでは割愛します。

日本でも幾度も再放送されているので、名前だけでも知っているという方も多いのではないでしょうか。

因みに、タイトルは「大長今:テ・ジャングム」。歴史書にも登場しますが、ドラマ自体はフィクションとのこと。

お札のモデルにもなっている「サイムダン」

もう片方のサイムダン。50000ウオン札のモデルです。

最高札に「良妻賢母」とされた女性がモデルになるのは日本ではもう少し先になりそうです。

ドラマ自体は現代からスタート。イ・ヨンエ演じる大学講師が一枚の絵を巡って、大きな力に向かって戦っていきます。

過去では思いを遂げられなかった仲を心に秘めつつ、一人の母、芸術家、起業家として活躍します。

現代と500年前を行ったり来たりする、新しい感覚のドラマでした。

「師任堂、色の日記」がドラマタイトル。

絵の描き方や紙の作り方や違い、当時の芸術などにスポットを当てています。

オジサン視点の見どころ

二つのドラマ、共に「イ・ヨンエ」さんが主演して、同じく「中宗(李氏朝鮮:第11代国王)」の時代が舞台。

「宮廷女官チャングムの誓い」は2003年9月から放送開始。全部で54話。

一方「サイムダン」は2017年放送開始。日本版は28話でフルバージョンは全30話とのことです。

チャングムの誓い、手作り感が良い

2003年から放送されたチャングムの誓い。魅力は何といっても手作り感。

当時のCG(コンピューターグラフィック)などをあまり利用していないので、時々あれ?と思う事があります。

ハン尚宮が誘拐された船の撮影時はモーターボートの波が見えてしまっていたり、郊外の道に車で通った轍(わだち)ができていたり…。そこがまた面白い。

料理をするシーンも早送りなどが時代を感じます。

親を殺され、陰謀により奴隷身分(奴婢)にまで落ちたチャングム、復活してチェ一族に対抗する。最終的には一番いやな奴なのでは?

個人的には少し登場する「以前にも奴婢から官職になったヨンシルの例が…」という、別ドラマ「大王世宗」の準主人公の科学者。ヨンシルが言葉だけでも登場するのが鳥肌もので気持ちよかった。

サイムダンは途中から盛り上がってくる

一方の「師任堂」。現代の舞台ではよくある大学役職や銀行などの問題での「金と名誉」に嘘と策略がめぐらされています。

過去に行くと家族や妬み、生まれた家の違いなどと、当時の両家(貴族)と王族の関係などが出てきます。ただ、最初は西洋の宮殿。

正直、最初の10話くらいはあまり魅力を感じませんでした。途中で挫折した人も多いのではないでしょうか。いつもの「お笑い担当」もなかなか出てきません。

話が面白くなってくるのは後半です。

話はさておき、オジサン視点からだと、チャングムに比べてCGの活用が幅広くなっています。

壁に掛けた鏡が割れるシーンなどは「金がかかるCG」の典型。その他にも様々、ロケ地も転々とします。それぞれのシーンが綺麗な絵になっています。

そのオジサン視点からだと、出来すぎる妻に困惑する夫。試験に受からないプレッシャーや心の隙を詐欺師にやられるところなど、夫に同情してしまう所も…。それも、妻は心の中では別の人を思い続けている…。複雑な心境。

韓国時代劇の魅力

二つの作品「チャングムの誓い」と「サイムダン」の二つを見てみると、国王中宗が共通の登場人物。そして共通する役者、共通する嫌われグループがいます…。

李氏朝鮮第11代国王:中宗

チャングムでの中宗は身寄りのない少女を女官に推挙。民を思う国王として描かれています。もちろんグルメな国王。最後の方ではチャングムを側室として迎えるか臣下と思いを遂げさせるか悩む一面もあり、人間味あふれています。

一方のサイムダンでは、逆の描かれ方。自分の贈った詩が問題を起こすのでは?と恐れて、死を送った人を皆殺し。家族にも嫌がらせをして、最後は身内も信用せずに…(ネタバレしてしまうので)。

日韓問わず、時代劇ですので誰が主人公になるかによって、良い人にも悪い人にもなります。

イ・ヨンエ以外の共通する役者

サイムダンは女優イ・ヨンエの復活ドラマとして注目を浴びました。同じ時代を生きる別の人を同じ役者が演じるのは面白い試み。

日本でいうと、別の大河ドラマで主人公が同じで違う役を演じる。いい例が思い浮かびませんが、坂本龍馬と渋沢栄一を同じ役者が主人公として演じる。数年前に坂本龍馬を演じた福山雅治が渋沢栄一の主演を演じるようなものでしょうか…。

ちなみに、女優の「キム・ミニ」さん。サイムダンでは500年まえの主人公の「夫の愛人」を演じています。疲れた夫の癒しを与える食堂のご婦人。現代では主人公が短期バイトする喫茶店の店長。その女優が、チャングムでも「先輩医女」として演じています。ともに脇役ながら、主人公にとって「メインではないけどあまり良い印象ではない人」と言う立ち位置。

共通する嫌われ団体…

書いていて残念ですが、共に倭寇「日本」は嫌われる立場です。韓国時代劇にはよくありますが…。

チャングムでは済州島が舞台。急に村を襲い、病に侵されたお頭を治すようチャングムに迫ります。それまで針が打てなかったチャングム。養父を人質に取られ、必死に打ちます。その後、必要な生薬が無いといい、罠にはめます。

一方サイムダンでは、刺客として悪役と手を組み、暗殺を試みます。しかしながら失敗に終わります。いや、家紋の位置がおかしい。誰か教えてあげて~。

髷や話し方など、ツッコミどころ満載ですが、それもまた面白い。

まとめ

オジサン視点の韓国時代劇2本。「チャングムの誓い」と「サイムダン」を比べてみました。同じ主人公を演じるイ・ヨンエさんや国王中宗、日本の描かれ方などを比較。チャングムはドラマとして、そしてサイムダン紙幣として韓国を代表する女性になりました。

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