話題のChatGPT、やってみました。
話題のChatGPT
最近、特に今年になってから「ChatGPT」なるAI(人工知能)が話題です。論文や読書感想文を「ChatGPT]で作ってみたら、や、著作権の侵害や保護など色々話題になっています。
私もChatGPTを使ってみました。はっきり言って、「凄い」です。情報量と速度、そして言葉遣い。それも6月末まで無料で使えるのがびっくりです。
「SNS」の”note”も、月毎の利用回数は決まっているもののタイトルや要約の提案などをしてくれています。
今回はこのAI技術と温故知新について書かせていただきます。すこしうざったいかもしれませんが、お付き合い願います。
AIの利点
ドラえもんが近づいてきた
おなじみの日本を代表するアニメ「ドラえもん」。のび太とどらえもん、様々な道具と物語、それこそ映画になる程のストーリーが満載です。
知っての通り、ドラえもんはネコ型ロボット。のび太の良い相棒であり、のび太の持ってくる問題について、回答しています。
今までであればYahooやGoogleなどで「キーワード検索」が主流でした。それこそ「ググってみて」という言葉が一般化する程。
ところが今回のAIは「空を自由に飛びたい(問題)」に対して「タケコプター(回答&提案)」という問題文で対応できています。
扱っているデータが膨大
この10年での情報量はその前までの10年よりも桁違いに多くなっています。画像検索等は当たり前。その中からAIが機械学習を行い、一番高い可能性を提示していきます。
その処理能力や記憶能力は人間の太刀打ちできる状況ではありません。もちろん「忘れる」ということはありえず、「シュレッダーにかけました」といってもデータ自体は何処かに残っていることになります。
例えば過去の裁判判決例等、過去の正確な記録が欲しい時は有効。状況を入力するだけで大体の似た判例が提示できるでしょう。
AIでの危惧
ここからは私自身の考えです。賛否両論あるのは承知で聴いていただければ幸いです。
AIはバカ量産機①鈍る
医療健康職をしていると良く考えさせられるのは「体は使わないと鈍る」という事。使っていない筋肉はどんどん劣化し、ホルモンなども使っていないものは分泌や抑制がうまく働かなくなります。
脳も同様。自分で考えて、回答を得るまでに紆余曲折することで自分の脳が活性化します。
AIが先に答えを出してしまうと、考えなくなってしまうのではないでしょうか?
新しいゲームを買ってきて、最初から攻略本を観ながらゲームしてもあまり面白く感じないのと同じです。
AIはバカ量産機②馬鹿
秦の始皇帝が倒れた後、2代目の皇帝とその側近。この側近趙高が臣下の自分への忠誠を観るために鹿を連れてきて皇帝の前で「これは馬です」という。
皇帝は「鹿だろう」というが、この趙高が「これは馬です」というと多くの臣下も「馬です」という。有名な「馬鹿」の語源になった話(諸説あり)。
AIは権力者ではありませんが、もし権力者がAIをコントロールしたらどうでしょう。
「信頼できる政治家、政党は?」という質問やこれに準ずる質問に対して自分たちに利益になる事を表示させることもできるかもしれません。
AIはバカ量産機③責任者不在で被害者増
過去のデータから未来を予想するのがAI。1,000年に一度等の可能性が低いことは表示されないでしょう。活用したい人間にとっては1,000年に一度だから対策を取らない、という言い訳が成り立ちそうです。
AIが提示したら責任者不在でも都合よく決定されそうです。そして被害を被るのは…AIによって使いこなされている人達。
AIはバカ量産機④多様性、創意工夫の否定
AIがすぐに答えを出してしまうと、自分はそう感じていなくても「世の中の常識」と言うものに縛られやすくなっているのが人間です。
「自分はこう思う」という事が、主張どころか自分自身に否定されてしまう、罪悪感を持ってしまう事もあり得そう。
また、決して消せない過去という「デジタルタトゥー」という言葉通り、過去は過去、未来は未来と言えなくなりそうです。
AIを使いこなすかAIに使いこなされるか
自分で考える、自分にとって何が大切で、なにに快を感じるか?これは人それぞれ。
リスクを知っている内はまだそのリスクをコントロールできます。
AIは過去のデータからの情報の取捨選択を行い提示。これはもう人間には太刀打ちできません。
人間の強みとしては「ドラえもん」同様に、「電源を切る」ことや「使わない」という選択ができる事。
ChatGPT等のAIは素晴らしい道具。とはいえあくまでも道具です。
アラフィフオジサンの感想ですが、道具は使い方によって人を殺すことも活かすこともできます。
提示された情報を鵜吞みにするのではなく、その背景を自分で考え、自分の境遇に合わせて解釈することが大切。
人はそれぞれ違っているので、「ChatGPTで答えは一つ」に振り回されないようにしましょう。
参考文献
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