
最近疲れがひどいのか、眠れない。
ふとした時に何かに引っ張られる気が…

私も経験ありますが、眠れないのは要注意!
自殺の考えや自殺未遂は、その当事者や経験者
でないと、わからない心境です。
過労うつと自殺未遂
少し重いタイトルですが、医療職に限らず、仕事は客観で行わなければなりません。目の前の患者さんに適切な治療の継続、安全の確保が必要です。
自分の感覚で正しい判断ができない際の仕事は危険です。
とくに、自殺の相談を受ける職に就いている人は「ひきこまれない」様に気をつけてください。
真面目な人ほど鬱(うつ)になる
ここからは私の経験になります。
自費で社会人留学をして、大学院を卒業。学んだ経験や患者さんなどに接して、徐々に評判も良くなってきました。人事の穴埋めや若手研修等力を注いできた自負はあります。
ただ、巡り合わせが悪かったのか、薬局の経営陣の考えと合わない事が多くなります。経営者としては「少ないコストで大きな利益」を求めます。
薬局の人員を減らされ、一人当たりの負担が増える。終わらない仕事は日付が変わっても行う。当時、管理職は残業代が出ないので、従業員皆管理職を嫌がる。
このような会社が2件。転職の際は「週休二日」を言っていても、実際は営業日が週休2日で、仕事は別。年間で丸一日休めたのは5日あったかどうか。
「家族の犠牲は当たり前」と経営者。当日朝6時や日曜深夜11時に電話がかかってきて「明日朝8時から会議するから、内容考えとけ」とのことがしばしば。内容決まっていない会議は無駄でしかないのに周りはYesマンばかり。
また、薬局は電話24時間対応という事があります。夜11時に電話で「いつもの薬と違う」と連絡がくることもあります。またはこちらが眠っているのに、夜中2時に「眠れない」と電話がくることがあります。
過労から不眠に
疲れるのと疲れ果てるのでは違い、「疲れ果てる」と回復できません。
不眠の最中はとても苦しいです。頭の中は悪いことばかりが巡ります。
朝、さわやかではない状態で目を醒まし、スマホを見ると経営者から着信(5:30AM)とメッセージ。起きたら電話しろとのこと。用件をメールにすればいいのに。
通勤などでバスや電車を見ると、「飛び込んだら楽になるだろうな」と思い始めます。
一度、高台から飛び降りや、練炭等を準備。詳細は書きませんが、自分でも危ない時期でした。
信頼できる医師に相談。仕事を離れることになりました。
それまでは、目の前のマイナスしか見えなかったのが、やっと空の青さや、家族と一緒に食事する楽しさ・平安さを感じました。
最近青空みてますか?
私の経験上、マイナスの考え事をしているときは「青空」を見ていません。
目には入っていますが、清々しい気持ちで見ることができないのです。
自殺未遂、自殺企図経験者だからわかる、危険な条件
まず、まじめな性格。これが一番いけないと思います。
次に、上司や経営者が「昭和」の「根性世代」だと、彼らは自分こそ正儀と思っているので、周りにいる人たちがどんどん鬱、精神的に疲れて言っていきます。
組織のNo.2、No.3がコロコロ変わる、身内でも組織から離れていく、新入社員が育たない等は危険。
経営者は「信賞必罰」と「定時開始定時終了」を徹底させ、緩急つけた職場環境を整えてください。いつか、思わぬ従業員が、職場で命をたっている事にもなりかねません。
情報共有できる環境を整える
医療従事者に限らず、「秘密保護」「個人情報保護」で、相談内容を他の人に話すことができません。
そうすると、自分で抱え込むことになってしまいます。
保健所やいのちの電話などのスタッフはしっかりとした研修と情報共有で「個人で問題を扱わない」という訓練ができています。
しかしながら、優しくまじめ、様々な仕事を押し付けられる若い働き盛りのスタッフは、問題を持ち込まない訓練ができておらず、自分で抱え込んでしまいます。
情報共有と、白衣を脱いだりタイムカードを押した後は、抱え込まないようにしましょう。
そして、青空を見て深呼吸。仕事中という着ぐるみを脱いで、自分の時間は自分と家族に使いましょう。
朝がつらい
不思議と一番活力のある「朝」が一番つらいのも抱え込んでいる証拠の一つ。今日一日や昨日までの失敗などが、朝の目覚めを邪魔してしまいます。
目標とする写真や好きな音楽などで気分を紛らわしましょう。
酷くなる前に、専門医に相談を!
まとめ
ネット社会になって24時間連絡がつくようになってしまいました。真面目な人ほど頭と体が休むことができず、不眠。そして心を傷つけてしまいます。自分自身はこんなはずではない、と頑張る真面目な人ほど、この傾向はあるようです。
まずは頭の切り替えや、カウンセリングなどの訓練を積むこと。そして早めに専門医・専門家に相談しましょう。
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