海外で暮らすと懐かしくなるのがウオッシュレット。
以前よりは普及してきましたが、まだ珍しいレベル。
ウオッシュレット無しが当たり前の海外生活
日本では当たり前なのに、多くの海外諸国では珍しいものの一つが「ウオッシュレット」です。
日本では家庭用からデパートやホテル、一部公衆トイレにまでウオッシュレットが普及していますが、海外ではないのが当たり前。
冷たい便座に座ると、暑い国でもヒヤッとします。また、用を足した後、なんとなく紙ではムズムズするような…
日本のウオッシュレット 温水洗浄便座
日本でのみ流行・発展した技術や装備を「ガラパゴス」と例えられますが、ウオッシュレットはまさに「ガラパゴス」な技術・装備です。
ウオッシュレットは発売40年。そこから右肩上がりで普及し、現在ではおよそ80%の普及率です。この2,3年はほぼ頭打ち。
既に日本では生活必需品となった温水洗浄便座。
蓋の開閉や噴射口自動洗浄だけでなく、便器自体の洗浄・除菌を行うものもあります。
海外で普及しない理由
日本でこれだけ普及しているウオッシュレットですが、海外ではまだまだ普及と言うレベルまで達していません。
韓国や台湾、一部中国などで日本人が多く利用するホテルや施設では見かけるようになりましたが、まだまだ。
普及しない主な理由は
①水質…日本は軟水ですが、海外では「硬水」なことが多い。ノズルのつまり、水垢の付着などが精密機械にダメージを与えてしまいます。
②不純物…日本で使われている水は飲み水にも利用できますが、海外では稀。飲み水は店で買って、生活用水は雨水を使う所もまだまだあります。
③給電設備…トイレとシャワー室が一体になっている場所が多いです。そのような場所ではコンセント自体がトイレにない場合も多い。また、240Vの電圧は取扱注意が必要
④部品…日本のように大量生産できていれば水道管に合う部品や保全部品がそろっているため、温水洗浄便座の設置自体は大した問題ではありません。ただ、海外で探すと、設置ができる業者が限られてしまう、故障した時のメンテナンスが面倒です。
ウオッシュレットの無い生活。対策法
若い人世代の方々は「ウオッシュレットの無い生活」と言うのが信じられないかもしれません。ただ、無い袖は振れない。慣れる必要があります。
とはいえ、やはり大きい方(大便)をした後はムズムズしてしまいます。
用を足した後、シャワーを浴びる生活リズムに
ウオッシュレット普及前は、用を足した後は紙で拭いていました。結局はこの方法に戻るしかありません。
東南アジアの田舎地方では相変わらず手で拭いている所もありますが…。
ともかく、綺麗な衛生生活に慣れると、なかなか生活レベルを落とすのは難しいものです。
そこで、まずできる対策は「用を足した後、シャワーで全身含め、きれいにする」のができることの一つ。
大体の方は1日1回、用を足す。同じく1日1回程度シャワーを浴びる。これを一緒にするのがまずできる対策です。
可能であれば脱毛・除毛
衛生に気をつけている方々でよく言われるのが、肛門付近の毛を除毛・脱毛すること。EU圏などでハイジニーナとしてもお馴染み。
最近日本でも女性の美容でハイジニーナ除毛できる場所があるそうです。
男女問わず、肛門付近の脱毛で、便のまとわりつきを防ぐことができます。これだけでも消費するトイレットペーパーがかなり減らせます。
ただ、自分でT字カミソリで行う場合は刃物の取り扱いになります。十分気をつけて。また、脱毛クリーム使用の際も、肛門周辺は粘膜・敏感な場合が多いので、こちらも注意が必要。
不安な際は脱毛サロンなどに相談が良いかもしれません。
今後の展望
コロナ拡大以前は中国人観光客が日本に押し寄せて「爆買い」。その買い物の一つにこの温水洗浄便座が注目されました。
現在、海外でも徐々に普及しつつあります。ある程度普及するようになれば、部品や水質に対応したものが安く手に入るようになるでしょう。
まとめ
海外生活で毎日使うものでの日本が懐かしくなる温水洗浄便座、ウオッシュレット。
日本では80%の普及率も、海外では珍しいのが現状。
普及が難しい理由と、いくつかの対策を書かせていただきました。
用を足した後のシャワーや除毛などですが、早く自分の生活範囲に普及されることを待つしかなさそうです。
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