新入社員の初任給。先輩・指導担当者からのアドバイス

教室薬局新人教育

新人が入社して1週間。

そろそろ教育担当も

本格的に開始!

彩流
彩流

社会人マナーを教えるこの時期。

初任給についても説明してくださいね

初任給とは

4月入社が一般的な新卒入社組。今まではアルバイトやお年玉などでお金をもらう事はあっても、初任給と言うのは今月の1回だけ。

今までのアルバイトなどとは違っている事などを説明しましょう。

大きな違いは「固定給」

社会人になって初めて稼ぐ「初任給」。

アルバイトなどを経験された新人も多い中で、この「初任給」と言うのは今までとは違うという事を担当教官は新入社員に理解させる必要があります。

今までは「時給」という働いた分稼げる歩合制。もしくはメルカリなどで「転売:せどり」という売値と買値差で稼いできた新人も多いかもしれません。

ただ、今回からは「固定給」です。残業手当など上下する部分もありますが、基本は毎月同じ額が銀行に振り込まれます。

固定給の弊害

新人、新入社員のうちに理解しておかなければならない「固定給の弊害」があります。

それは、適当に仕事をしていても、しっかり自己研鑽をしても、最初のうちは固定給に差は出にくいです。

出来高払いや賞与昇給に関ってくるのは「初任給」段階ではありません。

人は易きに流れます。

固定給で周りと変わらないからと言って、自分の向上を怠ると数年後には取り返しのつかない程の大きな差が出てしまいます。

私も新人教育を担当しているときに多くの新入社員を教えてきましたが、この固定給の弊害で成長に差が出てきているのをしっかりと見てきています。

銀行振り込みの弊害

初任給を現金で渡す会社はほぼ皆無な時代になりました。多くが明細の書かれた紙を渡されます。

そして、多くの人が振込額しか見ません。初任給の時くらい、自分の給料からどれだけ社会保障費や税金が天引きされているかを確認しましょう。

来年には更に天引きされる額が増えます。その際、何が増えて幾ら減ったかも、自分の稼いだ給料、理解する必要があります。

今後自分がどれだけその企業会社に貢献して、どれだけの額が振り込まれたか。今後の社会を生き抜くうえで必要な知識になります。

初任給の使い道

昭和の時代から「初任給は親への感謝で食事などに誘え」と言われます。新人教育している時も、このことは毎年伝えています。

特に否定はしません。親も喜ぶでしょう。遠い所に住む親であれば、何かプレゼントを贈るのも良いかもしれません。手取り額の1割程度を使うのが良いでしょう。

ただ、先輩、教育担当者としては、初任給を自分の成長のために使うが大事という事を教えなければなりません。

初任給は自己投資へ

初任給のうち、手取りで2割は自分の成長の為に使いましょう。

殆どの企業では初任給、手取りで10万円や20万円程度。好調な業界ならもっと支給されるかもしれません。

仮に10万円手取りとしてそのうち2万円は自分の成長につなげることに使いましょう。

2万円分書籍を購入するとしても、かなり多くの本を買うことができます。

パソコン等であれば若干足りないかもしれませんが、この額であれば2,3か月で旧モデルで購入できるようになります。

初任給で貯金や投資も

貯金はお年玉から慣れていると思います。ただ、投資となると嫌がる人も多いです。

投資は、株式やファンド等に最初から手を出さずに、よく調べることが大切。

投資することで、その業界の情報収集に鋭さが増してきます。また、インサイダー取引など、何故違法なのかも理解できるようになってきます。

貯金の額や割合などは、生活費や固定費でどれだけ削れるかは個人で違います。

ただ、貯金は毎月固定の額を引くように「定額積み立て」等を利用しましょう。

初任給のうちから始めておくことで、知らない同期よりも一歩前へ出ることができます。

まとめ

新人教育をしていると、初任給の使い方アドバイスをする機会が多いです。

同期であれば差がすくない為、努力を失いがち。

ただ、後で大きな差が生まれることが多いので、しっかりとした使い道を提案しましょう。

初任給は親への感謝に加え、やはり自己投資に2割程度は使ってもらいたいものです。

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