石の上にも三年!どんなに辛くて不遇でも
がんばります。
辛くて不遇であれば、早めに対策を取りましょう。
三年にこだわるのは昔の考えでは?
よく言われるこの言葉。3年とは何故でしょう?
大事な時間を無駄にするようであれば、3年待たずに動く必要があります。
石の上にも三年。由来は修行僧
人事採用・新人教育の仕事をしていて、よく耳にするのが「石の上にも三年」と言う言葉です。
どんな環境でも3年間我慢が必要。3年我慢できないようではダメ!私も以前は先輩や親戚から言われました。
私自身の考えを言えば、3年というのはある程度の区切りにはなりますが、目安ではありません。
まずこの「石の上にも」はなんのことばでしょうか?
由来は達磨大師かインドか
石の上にも三年、諸説あるようです。
選挙などでよく使われる「ダルマ」ですが、これの元になった「達磨大師」。9年間岩の前に座禅したことからの由来。
また、インドにも似た逸話があり、どちらも修行僧。
修行は自らの意志によって行われ、大成しました。
石の上にも三年、意味を考える
さて、意味は「どんな場所でも3年は我慢してそこに居ろ!」と解釈されている方が多いです。
ただ、「石の上にも三年いれば暖まる」が正しい慣用句。
どんなに冷たい岩でも、長期間座っていれば岩も自分の体温で温まるように、成し遂げられる、と言う意味。
「石の上にも三年」を現代社会に照らし合わせる
昨今話題になっているブラック企業、ブラック社会。
カタカナを使うとイメージ先行して、自分に合わない組織を「ブラック」一言で片付けてしまうのが心配です。
ただ、ブラック企業はこの3年我慢している人たちによって支えられているのも事実。
貴重な時間を無駄にしない
好きで始めたことを3年続けると、腕も確かなものになってきます。
ただ、現在社会の様に就職氷河期世代や就職難で、やっと決まった仕事の場合が問題。その状況ですぐに辞めてしまっていいのか、と本人が深く悩むと思います。
その為の「半年間の試用期間」と割り切ることが本人にも企業採用側にも認識が必要。
就職は後からでもできますが、大したスキルも身につかないで貴重な時間を浪費、時間はあとから戻せません。
それこそ、本人も企業も、お互いが幸せになれません。
今後、就職する場所は日本だけでなく、世界に広がっていくでしょう。そのためにも、若い人たちの時間は無駄にしてほしくありません。
「履歴書に傷がつく」は脅し文句、違法性があればすぐに離れる
ブラック企業は素直で真面目に続けている人たちによって続いてしまっている感があります。
強要されるサービス残業や証拠が残らないような仕事(タイムカード早打ち・休日自宅での作業、自腹でノルマ達成)などが暗黙の了解になっている所もまだあります。
変だと思っていても、なかなか相談することができない人も多いようです。
この場合は行政の相談窓口へ。
辞める際に上司から「すぐに辞めると履歴書に傷がつく」とよく言われるようですが、そもそも「傷」って何でしょう?
私が面接を行う際、半年以内の試用期間は採用選考に影響させていません。
また、止めた理由もほとんどが「一身上の都合」と言わされているのも知っているので、理由は聞くことがあります。この理由を聞くのは「きちんと説明できるかどうか。感情が入っていないか?」を見ています。
人と人、人と社会なので、必ず相性・波長というものがあります。
合わない所で我慢して人生の大切な時間や、それこそ命を削るようなことはしないでいただきたい。
会社の立場から
人事採用者側から正直なところを書けば、3年続けている社員はそれなりに仕事を任せられる。利益が生まれ、後輩を育てることができる、と基準にしています。
派遣社員などの業務経歴も「3年」を基準にしているところが多いです。
採用にお金をかけ、新入社員でコストを使って教育、やっと仕事が一通りできるようになった、というのが3年。
企業の立場から若手社員を見た時に「3年」が基準。それだけの理由です。
石の上にも三年、継続は力なり
とはいえ、「下手の横好き」と言われるように、飽きっぽいのもやはりいけません。
自ら決めて、好きで始めたことを三日坊主ではなく、ある程度長く続ける必要があります。
趣味でも仕事や社会でも、1,000時間で一人前、10,000時間で一流と言われます。
すぐに飽きて他に目が移ってしまうのも問題ですが、これはあくまでも「自ら好きで始めたこと」です。
まとめ
石の上にも三年の由来と現代社会について書きました。3年は「ある程度長い間」という事です。
自分に合わない、ブラックと認識したら早めに対策対応しましょう。
失った時間や命は戻ってきません。
自分で決めたことの「継続は力なり」ですが、悪環境に慣れてしまう事ではありません。
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