本を読めって言われても、どんな本を読んだらいいかわからない…
読みやすい本から初めて、本を読む習慣をつけましょう
本を読む
ほとんどの先輩方が口をそろえて言うのが「本を読みましょう」です。これは私も賛成。ただ、やみくもに「本を読め」と言っても、読む習慣のない人には苦痛でしかありません。しかし、その本嫌いの人も行く行くは上の立場につく可能性があれば、やはり本を読むのは必要になってきます。
自己研鑽には読書
新人の教育担当をしているときによく使った表現は「実務4割、研修3割、自己学習3割」です。一人前の社会人や職場の戦力として、まずは実務で覚えるのことが半分近く。そして研修など知識を蓄えて人から教わる形で3割、最後に自分から学んで3割です。
この、自ら進んで学ぶのが、中堅レベルになれば7割から8割を占めるようになります。相手が何を言っているのか、自分の考えは正しいのか等も色々な考えを吸収しておかなければなりません。
専門書と一般書
薬局薬店の特殊な環境ですと「どうせ本を読めって言って、専門書だろ?」と思われるかもしれません。半分は正解。現に、健康や病気を書いた本は無数にあります。ダイエットを一つとっても、数百の本が出てきます。
薬剤師向けに書かれた本も、かなり多いです。すべて読むのは不可能。また、書かれた時代が5~6年前だと、制度が違っていることもあります。まだ新人レベルであれば気をつけなければなりません。
まず読むとしたら、一般書から手を出すのが良いでしょう。なぜなら、わかりやすく書いてあるからです。本屋に並んでいる健康関連本なら、ほとんどが一般の人に向けた書籍。表現もわかりやすく書いてあります。
一般書で気をつけなければならないのは、その情報が正しいかどうかをツッコミ入れながら読まなければなりません。極端なダイエット本もそうですが、流行に乗っているだけかもしれません。そのためには、複数の視点が必要です。
自分に合わない本
本は隅から隅まで読む必要はありません。むしろ数年後にその本を開いたときにまた新しい発見があるかもしれません。自分のレベルに合わせて頭に入ってくる情報が違います。
本がつまらない、自分に合わない本は大体次の3つが考えられます。
- 自分のレベルが低い、または高い
- 著者の伝えたい事が部門違い
- 本の内容が薄い、表現力が合わない
ですから、相性が大切。大体100冊読んで、思いきり正解!という本は1冊、役に立ったな~が50冊。今はまだこの本じゃない、というのが50冊くらいです。
また後で読むと、当時つまらなかった本も面白く役に立つこともあります。
本を読む習慣作り
なかなか本を読む時間が無くて…という方もよく聞きます。一日少しでも良いので本を開く習慣を作りましょう。
習慣作りに
難しい本や、自分に合わない本を無理やり読むのは苦痛です。まず続かないと考えてよいでしょう。
本を読む習慣が無い人は、まず習慣作りをしなければなりません。通勤途中や昼休み、ちょっとした隙間時間に数ページで良いので本を開くのがオススメ。毎日10分と時間を軸にすると、時計ばかり見てしまいます。
この習慣作りに読む本は、自分の好きな分野で十分。小説(ラノベ含む)でも大丈夫。まずは文字に慣れる練習が必要です。
電子書籍か紙の本か
キンドルをはじめとした電子書籍がだいぶ浸透してきています。持ち歩きにも便利で重さも感じません。本を読むのであれば、どちらでも構わないです。
ただ、本を読む習慣が無いうちに電子書籍をダウンロードして読み始めても、すぐ隣のゲームアプリやSNSなどを開いていないでしょうか?集中できないなら紙の本でまずは習慣作りをしていきましょう。
研修担当者さんへ
研修をする側の担当者さんへ。もし新人研修を定期的に開くのであれば、分野を問わず読んだ本の発表を1分でさせると良いです。読書する習慣と、1分でまとめる、発表するというスキルが身につきます。
まとめ
読書は仕事に役立つほか人生を豊かにします。しかし、新人によっては本を読む習慣が無い、という事もあります。習慣が無い人に無理やり読ませるのはお互いにストレスが溜まります。まずは習慣作りを手伝い、本人たちの読書習慣を身につけさせましょう。
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