前提として、私は料理が苦手です。妻や家族から「料理をつくれ」と言われると精神的なストレスを感じます。
以前は得意な方でした。一人暮らしや海外生活等があると、どうしても自炊が当たり前になってきます。自分の分をつくるだけならば、特に問題なく作れます。
自炊とコスパのきっかけ
自宅で食べる料理、自分で作って自分で食べる。もしくは自分で作って自分を含めた少人数と一食べる。
noteの記事だったか、本かWebの情報だったかで、ある男性が「料理ってコスパ悪いですよね」と言ったのがなんとなく頭に残っています。ホリエモンだったかな~。
この記事では自分のモヤモヤを解決する意味も込めて、自炊とコスパについて「自分の考え」を整理しながら書いていきます。
言葉の定義
ここではまず、言葉をしっかり把握・定義づけしなければなりません。
「自炊」はもちろん、自分でスーパーなどでで材料を買い、自宅の設備を使って料理し、自分か少人数と一緒に食べる一連の行為とします。これにはゴミ出しまで含めます。
「自炊」比較対象としては、レストラン等で食べる「外食」、スーパーなどで売っている「お惣菜」を買って食べる「昼食」。そして実家などで大人数で食べる、学校給食、社員食堂などは「その他」とします。
カップラーメンやレトルトカレー、冷凍食品等、お湯や電子レンジがあればできる食べ物は「インスタント食品」とします。
続いて「コスパ」です。
もちろんコストパフォーマンス。支払う「コスト」に対して、どれだけ利益を得られるか?という「パフォーマンス」の比較です。
「コスト」には純粋な「支払う額」だけでなく、自分の支払える額によって相対的な額も含まれます。最低賃金労働者と年収1億円にとっての1000円ランチは相対コストが違います。
また、使われる時間や労力も「コスト」です。
一方「パフォーマンス」は、満腹感だけでなく、栄養バランス、一緒に食べる相手との時間も食事から得られるものです。
自炊をコスパの観点で見てみる
一つ一つ比較しながら観ていきたいのですが、今回は「自炊」にスポットを当てて考察していきます。
最近は外食も「体に良いもの」を選んで食べれるようになってきました。野菜を多く食べる、魚を多く食べるというのも、外食でも可能です。
自炊がコスパ悪いと思う要因
長く一か所に住んでいれば、料理に必要なものはそろっています。調理器具や調味料などの他にも食器を洗うスポンジや洗剤なども。これらは泊まり込みの移動などある仕事の方々は、生活を始めるまでにそろえなければなりません。
また、茶碗洗いやゴミ出しも含まれます。一人暮らしはなかなかゴミ袋がいっぱいにならず、ゴミを出すまでにゴミが腐敗し始めます。
食材も肉や野菜など、ほとんどの場合は一度で使い切れません。残りは冷蔵庫に。
ある程度揃えるには「コスト」がかかってしまいます。頻度多く移動される仕事についている方には確かに「自炊」はコストパフォーマンスが悪いのは否定できません。
スーパーでお弁当を買い、電子レンジで温めて食べる。お米だけ炊いて、お惣菜や冷凍食品を食べるのがゴミの量も少なく、自炊よりもコスパが良い可能性が出てきます。
また、金銭的に余裕があれば、仕事帰りに近所の食堂や社員食堂で食事を済ませて帰宅する、という方法もとれます。
移動の多い方が、満腹感を満たすことのみに食事をとらえれば、「自炊はコスパが悪い」と言ってよいのかもしれません。
コスパが良い自炊
逆にコスパが良い自炊とは?
前提条件に合った「中長期間、一か所に住んでいる」場合はコストパフォーマンスは向上します。
材料や調理道具などは余らせずに使う事ができます。
そしてパフォーマンスでも述べた「食事を共にする人との時間」は、自宅で一日の疲れを癒すこともできます。一人であれば、のんびりした服装でも誰も咎めません。配偶者や心通じ合う人との食事であればなおの事、パフォーマンスの高い食事と言えます。
ただ、よく言われる下記の事は別問題。
明治時代から昭和、平成と残る典型的な「男女夫婦で男は外で働き、女は家で料理を作って待っている」という幻想はこの際、無視します。
自炊・料理をどちらがするのかは男女問わず、「好きな人と自分(相手)がつくった料理で、一緒に美味しく食べる」という無上の喜びに対して「パフォーマンス」を求めること自体が間違えているかもしれません。
コスパの良い自炊を定義すると、一人暮らしで外は雨。ある程度の食材は冷蔵庫にあり、出かけるのも面倒。家でやりかけの仕事もたくさんあるが、今は料理で気分転換できそう。こういう時がコスパの良い自炊となりそうです。
しかしながら、一人暮らしである程度金銭的に余裕があり、仕事が忙しくて、家に帰ってクタクタ。栄養状態も良いのであれば、自炊にこだわる位であれば、外食やお弁当、お惣菜でも良いのではないでしょうか。
将来的には
一人暮らしが増えてくる少子高齢化。現在でも冷凍商品のお弁当セットが売り出されています。またスーパーでも1食300円~おかずセット等も売られています。ゴミが少なく、最近のSDGsに適合。今後増えてくる可能性があります。
一人暮らしが基本のアパートであれば、このような冷凍食品や冷める前に配達してくれるレストランが増えてきそうです。ウーバーイーツがありますが、もっと大きい世帯数を想定。
中華料理屋さんが、学生寮やサラリーマン一人暮らし向けにお弁当を配達する、一度の配達で20~30食配れれば、ある程度のビジネスモデルができそうです。
一人暮らしであれば調理器具をすべてそろえなくても、このようなサービスを使えればよいでしょう。夕食の一食500円でも30日分15,000円。料理苦手な人には喜ばれそうです。
若しくは役所や公民館で、お料理スキな御婆ちゃんが近所の人に向けて料理を作り、それを食べに来た忙しい家庭の子供たちや一人暮らしの人たちに供する。料金は時価や補助を。子ども食堂の地域版も出来そうです。
まとめ
誰かと一緒に食べることを想定した自炊は、コスパの良い自炊と言えそうです。しかしながら住居移動が多い一人暮らしでは、確かに自炊をコスパの観点から見ると「コスパが悪い」可能性があります。どちらにしても健康管理の為、バランスの取れた食事を摂るように心がけなければなりません。一概にコスパで片づけられない条件が色々ありそうです。
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