四書五経/50歳からの知的投資!古典を読んで人生を豊かにする方法

温故知新
彩流
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2025年春

新年度に読書はいかがですか?

50歳過ぎたら古典を読め!人生の指針となる四書五経

年齢を重ねるごとに、私たちの人生観や価値観は少しずつ変わっていきます。20代や30代では目の前の仕事や家庭、社会的な成功に追われがちですが、50歳を過ぎると、これまでの経験を振り返り、「本当に大切なことは何か?」を考える機会が増えるのではないでしょうか。

そんなときこそ、古典を読むべきです。特に中国古典の「四書五経」は、数千年の歴史を超えて今なお読み継がれている、人生の指針となる書物です。現代社会の問題や人間関係に通じる知恵が詰まっており、50歳を過ぎたからこそ理解できる言葉がそこにはあります。

四書五経とは?

中国古典の中でも、儒学の根本となるのが「四書五経(ししょごきょう)」です。四書五経は、古代中国の思想や文化の根幹をなすものであり、儒教の教えを学ぶ上で欠かせない書物です。また、これらの書物は、中国だけでなく、日本や朝鮮半島など、東アジアの思想や文化にも大きな影響を与えました。

四書五経は、現代においても、迷ったり困った時の私たちの生き方や考え方に示唆を与えてくれる貴重な財産です。

四書(ししょ)

  1. 論語(ろんご):孔子の言葉や思想をまとめた書。人としての道、徳、礼儀、学問の重要性が説かれる。

    • 「学びて時に之を習う、亦た説ばしからずや。」(学ぶことの喜び)

    • 「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ。」(自分がされて嫌なことは、人にもするな)

    • 「過ちて改めざる、是を過ちと謂う。」(誤りを認めないことこそが本当の誤り)

  2. 孟子(もうし):孟子の思想を記録した書。人間の本性の善を強調し、道徳や政治の在り方を論じる。

    • 「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず。」(タイミングよりも地の利、地の利よりも人の団結が重要)

    • 「大人者は人を役するに仁を以てし、人を使うに義を以てす。」(偉大な人は仁をもって人と接し、義をもって行動する)

    • 「君子は其の言を慎みて其の行いを崇ぶ。」(立派な人は言葉を慎み、行動を重んじる)

  3. 大学(だいがく):個人の修養から社会の安定まで、儒教の基本的な考え方をまとめた書。

    • 「身修まりて、然る後に家斉う。」(自らを正すことで、家庭も整う)

    • 「誠は天の道なり。誠を思うは人の道なり。」(誠実であることは天の道、誠実を求めるのは人の道)

    • 「徳は孤ならず、必ず隣有り。」(徳のある人は決して孤立せず、必ず理解者がいる)

  4. 中庸(ちゅうよう):極端を避け、調和の取れた生き方を説く書。

    • 「喜怒哀楽の未だ発せざるを中と為す。」(感情が極端にならず、安定していることが「中庸」)

    • 「中庸の徳たるや、それ至れるかな!」(中庸の徳は最高の境地である)

    • 「君子は中庸を守る、小人は中庸を行うこと難し。」(立派な人は中庸を守るが、小人にはそれが難しい)

五経(ごきょう)

  1. 易経(えききょう):占いや変化の法則を説く書。人生の流れや運命を理解するための哲学的な書物。

    • 「窮すれば通ず。」(行き詰まれば道が開ける)

    • 「剛健中正、天の道なり。」(強く健やかであり、正道を歩むことが天の道)

    • 「善を積めば福来たる。」(良い行いをすれば幸運が訪れる)

  2. 書経(しょきょう):古代中国の歴史や政治のあり方を記した書。

    • 「民惟邦本、本固ければ邦寧し。」(民こそ国の根本であり、民が安定すれば国も平和)

    • 「予一人の徳を修め、天下を治めん。」(自分の徳を高めることで、天下を治める)

    • 「君は舟なり、民は水なり。」(君主は舟、民は水であり、舟を支えるのも、沈めるのも民)

  3. 詩経(しきょう):中国最古の詩集。人々の生活や道徳観が詩を通じて表現されている。

    • 「如切如磋、如琢如磨。」(人は互いに磨き合い、より良い存在になる)

    • 「高山仰ぎて止まらず、景行行いて止まらず。」(立派な人は遠くからでも仰ぎ見られ、進むべき道がある)

    • 「兄弟は手足の如し。」(兄弟は手足のように互いを助け合う存在)

これらの言葉を通じて、四書五経の深い智慧を学び、自らの人生に活かすことができます。50歳を過ぎたからこそ、これらの言葉がより深く心に響くのではないでしょうか。

これらの書物は、儒学の根本となる考え方を伝えるだけでなく、現代においても応用できる生き方のヒントを与えてくれます。

なぜ50歳を過ぎたら古典を読むべきなのか?

若い頃に古典を読んでも、なかなかその深い意味を理解するのは難しいものです。しかし、50歳を過ぎると人生経験が積み重なり、古典の言葉が自然と心に響くようになります。

四十にして惑わず、五十にして天命を知る。

40歳で自分の生き方に迷いがなくなり、50歳になると天命(自分がこの世で果たすべき役割)を理解するようになるという意味です。若い頃は目の前のことに追われ、あまり深く考える余裕がないかもしれませんが、50歳を過ぎたからこそ、「自分の人生とは何だったのか?」「これからどう生きるべきか?」を真剣に考えたくなります。

古典を読むことは、単なる知識の習得ではなく、人生をより深く味わい、豊かに生きるための指針となるのです。

リーダーシップは40代まで、50代は次世代を育てる

40代までは、キャリアや家庭においてリーダーシップを発揮し、社会の中心で活躍することが求められます。しかし、50代に入ると、自らの経験を次世代に伝え、育てることの重要性が増します。

「大学」にはこうあります。

「修己治人」(己を修め、人を治める)

つまり、まずは自分を鍛え、それを周囲の人々のために役立てることが大切だという教えです。50代以降は、これまで培った知識や経験を次世代に伝えることが、生きがいとなり得るのです。

若い世代に伝えることが生きがいに

古典を学ぶことのもう一つの意義は、それを次の世代に伝えることです。現代の若い世代にとって、古典は難しく、敷居の高いものに感じるかもしれません。しかし、50歳を過ぎた大人が、噛み砕いて分かりやすく伝えてあげることで、彼らも「なるほど!」と納得し、実生活に活かすことができるようになります。お節介ではなく、困っている若者に一言声をかけることで感謝されます。

ただし、「生兵法は大怪我の元」に注意

とはいえ、古典を少し学んだだけで「すべてを理解した」と思い込むのは危険です。

「生兵法は大怪我の元」という言葉があります。これは、「中途半端な知識やスキルを持っていると、かえって大きな失敗をする」という意味です。

例えば、「孫子の兵法」を読んでビジネス戦略を語る人がいますが、実際には表面的な知識しかなく、応用できていないケースも多いです。古典は一度読んで終わりではなく、何度も読み返し、経験とともに深めていくことが大切です。

まとめ:50代のマンネリを打破し、第二の人生を豊かに

50歳を過ぎると、仕事や生活がある程度安定し、一方で新しい刺激が少なくなりがちです。その結果、運気が停滞しているように感じたり、毎日がマンネリ化してしまうこともあります。こうした状況を打破するためにも、古典の世界に触れることが有効です。

読書を通じて、自分のこれまでの人生を総復習することができます。過去の成功や失敗を振り返りながら、どのような考え方が自分の人生を形作ったのかを再認識する機会になります。そして、古典を読むことで得た新たな視点は、これからの第二の人生をより豊かにするための大きなヒントとなります。

また、古典を学び、それを次世代に伝えることは、50代以降の生きがいにもつながります。これまで積み上げてきた経験や知識を若い世代に分かりやすく伝えることで、自分自身の学びもさらに深まり、社会に貢献する喜びを得ることができるでしょう。

ただし、「生兵法は大怪我の元」という言葉があるように、表面的な知識だけで満足してしまうのは危険です。古典は一度読んで終わりではなく、何度も読み返し、人生経験とともに深めていくものです。自分の理解が浅いと感じたら、また新たな学びの機会として読み直すことが大切です。

50代からの読書は、単なる趣味ではなく、知的な投資であり、自分自身の人生をより良くするための道しるべです。新たな発見と学びを得ながら、充実した第二の人生を歩んでいきましょう。

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