なかなかうまく話せなくて…
出来ている人を「真似る」ことから初めてみましょう。
話し方の技術は、とても大切
何かを相手に伝える時、相手は単数でも複数でも大多数でも、正しく伝えることが大切です。話し方によっては、自分の伝えたい事とは違うように伝わってしまう事もよくあります。
新人教育においても、話し方に重点を置くこともよくあります。最近は学生時代にプレゼンテーションの経験があるので、以前よりは人前で話すという事に抵抗が少ないようです。
ただ、やはり現場での話し方というのは、プレゼンテーションとは違う事を理解しなければなりません。
相手によって話し方を変える
薬局や医療施設、ドラッグストアは子供からお年寄り、そして体に不自由のある方多くの方々がいらっしゃいます。相手によって話し方を変える必要があるのは分かると思います。
話をする速さや力、声の抑揚、大きさなどを相手に合わせる必要があります。お年寄りだからゆっくり、というのは最近では当てはまらなくなっています。
大家族で育った新人さんは、この辺の調節が素晴らしく、自然に身についています。ただ、核家族や、あまり家族内で会話が無かった新人さんは、相手に合わせるというのがなかなか難しいようです。
相手に合わせる際に、一番手っ取り早いのは、「おはようございます」や「こんにちは」とあいさつをして、どれくらいの速さや声の強さで帰ってくるかによって合わせるのが良いです。
あいさつで相手を分析して合わせる、これは自然とできている人が多いので、練習していきましょう。返事の来ない「いらっしゃいませ」はこの場合は向いていません。
複数人相手の時は、アイコンタクトも重要
相手が複数人の場合もあります。少人数であれば、全員に目が行くように時々視線を移しましょう。複数人いるのに、そのうちの一人を相手に話していると、他に聞いている人たちは、マイナスイメージを抱いてしまいます。みんなに聞いてもらう、という姿勢が大切です。
大多数の場合は、小学校の時に「前へならえ」をやったと思いますが、その際の両手を前に伸ばし、その左右指先を見るような感じで目や顔を動かしていきましょう。
相手に聞こえる声の大きさ、聞こえてはいけない人には聞こえないくらいの声の大きさが大切です。
話し方の練習方法
話し方は、直ぐに習得できるものではありません。意識して練習して、自然にできるようになるものです。ただ、練習しないとうまくならないので、早い段階で練習し身につけしましょう。
先輩を真似る
上手にできている先輩を真似るのが、まずは成長の第一歩です。自分と年齢が近い先輩が、どのように年齢差のあるお相手に話しているかを真似てみてください。
可能であれば、その先輩から説明を受けるのも大切です。「する」だけでなく「される」側に回ることで、見えて来るものもあります。
噺家から学ぶ
話すことを生業としている噺家さん。日頃からの精進・修行で培われた技術は、さすがのプロフェッショナルです。彼らの図やハンドアウトなしに、しっかりと伝えたいことを話していく技術、身振り手振りは学ぶところが多いです。話しているときの、間の取り方等、私も勉強させていただきました。
最近は漫才が流行していますが、話し方を学ぶのであれば、1対多数の落語を見た方が話し方の勉強になります。
特に来客者にお年寄りが多い職場であれば、噺家さんの技術はとても役に立ちます。
本などで学び、実践
話し方の本も多数出版されています。体系的に学べるので、苦手意識のある方はまず本で学ぶのが良いでしょう。図書館などにも複数の本画像書されているので、少しずつ身につけるようにしましょう。
本の場合は、座ったままでは実践ができていないので、学んだことをPDCAサイクルに合わせて練習し、身につけていきましょう。
まとめ
話し方は、練習次第で上達することができます。苦手意識の強い方も多いと思いますが、社会人の必須科目。薬局に限らず役に立ちます。ここでは練習方法を3つ挙げました。どれが成長の近道というものではありませんが、練習して身につけることが大切です。
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