千里の道も一歩から 解説

古城温故知新

こんにちは。温故知新、故事成語好きの彩流です。

千里の道も一歩から

今日は「千里の道も一歩から(より)」。

この時期、新年度を間近に迎え、新生活や環境になる方も多いと思います。大きな夢も遠大な目標も、まずは一歩踏み出すことが必要と言う意味。私も今までの生活の中で、この言葉に気づかされたことも多くもありました。

出典は「老子」の言葉とされています。

遠い道のりを進む

私はこの言葉、二つの意味があると思っています。

まずは踏み出さなければ始まらない。

自分が目標にするどんなことも、まずは一歩でも動かない限り、到達することができません。一歩目を踏み出す時が一番大変だと思っています。どの方向に、どのような一歩を踏み出してよいかわからないこともあります。そんなときでも、一歩は大きくありませんが、出来ることから始める。

由来は違いますが「まず魁より始めよ」も、出来ることから始める、と言う意味では似ていると思います。

焦らずに進む

そしてもう一つは焦らない、ということ。

山もそうですが、近くにあると思うと意外と遠いものです。すぐにたどり着けると思ってもなかなかたどり着けません。気持ちは焦ってきます。でも、一歩一歩、確実に進むしかないんですよね。焦らずに一歩一歩前へ。焦る心の「ブレーキ」とでもいうのでしょうか。

この意味に似た言葉に「ローマは一日にして成らず」

千里ってどれくらい?

千里の道。一里は大体4kmだとすると、4,000㎞。東京からハノイ(ベトナムの首都)やバリ島あたりでしょうか。歩いていくのは大変です。

ただ、マルコポーロも歩いたといわれるシルクロードは約8,700㎞とのこと。確かにシルクロードを進むには、一歩目が気持ちも体力も大事。

言葉の使い勝手

贈る言葉として、とても重宝します。

言葉自体が「上から目線」や「マウントをとっている」言葉ではないので、嫌みがありません。広く知られている言葉であり、英語でも「A journey of a thousand miles begins with a single step.」と表現されます。

また、戒め言葉や注意喚起「始めよ」でもない為、受け取り側も素直に受け取れます。贈る言葉はあまり否定形を使わない方が良いので「成らず」は、適しているとは言えません。

国内外、洋の東西問わず、広く知られ共感されやすい言葉。意味を悪くとる人はいないと思われ、使い勝手が良い言葉です。

まとめ

千里の道も一歩より、そしてできることを一歩一歩、体力に気をつけて進んでいきましょ!

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