三国志演義で呉の武将、呂蒙の言葉。
3日会わなかったら、別人だと思って会え、と言う意味です
男子、三日会わざれば刮目して見よ。語源と背景
三国志演義好きだけに限らず、ゲーム等にも出てくる「呂蒙」という武将の言葉。刮目は「目をしっかり開いて、しっかり見ろ」と言う意味
言葉の語源
物語の三国志、世代を超えて有名なお話です。ここでは三国志については省きます。
言葉自体は紀元200年前後、映画にもなった「赤壁の戦い」以降。
魏・呉・蜀の「天下三分の計」と力が均衡している中、呉の国が舞台です。
魯粛という司令官が、粗暴だった「呂蒙」の陣中見舞いに行った際、前回会った時とは別人のように兵法に通じていることで「もう以前までの暴れん坊の呂蒙ちゃんではないな」と言って驚いた。
そのことから、呂蒙が返事として言った言葉とされます。
「男子会わずして三日なれば、即ち刮目して相対すべき」とも言われます。
男子女子関らず、3日会わないならば、その人の努力等によって、別人になっている可能性があるから、いつもと同じと思うと恥をかくぞ、と言う意味。
呂蒙という武将
さて、この呂蒙と言う武将ですが、生まれは貧しく、あまり勉学などの教養がなかった。
力で押していた呂蒙。徐々に手柄を立てて、将軍位になった。
そのとき、君主の孫権から
「力だけではなく、頭も使え」と言われ、最初は「将軍職で忙しい」と返事したが、「君主の私よりは忙しくないだろう。兵法書ぐらいは読め」と言う応援の言葉に一念発起。
そこから学びに転じ、最終的には頭脳型武将となります。
呂蒙・嫌われない悪役
赤壁の戦いが「三国志」の山場で、ここでリタイア、ギブアップしている人が多いです。
呂蒙の活躍はこの後です。
蜀の将軍、関羽を破ったのはこの呂蒙。
関羽といえば、義と信に熱く、今でも中華圏では商業の神様としてあがめられています。
この神様を破った武将、本来であれば悪役になりそうです。
しかしながら、呂蒙は悪役扱いではありません。やはり努力家、という事が背景にありそうです。
三日会わざれば、逆もまた真なり
実際に、何がきっかけでやる気になるか、性格など変わるか。ちょっとしたことで人生が変わる程の変化があることがあります。
言葉で変わる
呂蒙も普通の人も、勉強しなければ、本など読まなければ、と言うのは分かっていると思います。
ただ、同じ言葉を聞いたとしても「いつ」「誰から」「どんな口調で」と言う要素がそろった際に力を発揮します。
逆にやる気をなくすのも同じ。
ポキッと折れるのも言葉
人間、やる気が増す!前進する時などのきっかけになる言葉、逆に今まで頑張ってきたのに、ある人の言葉で一気にやる気を失う事があります。
これも、いつ、どこで、誰から、どんな時に?と言う要素が深く関わってきます。
私自身も何人か、上司から心無い言葉で「やる気を一気に失った」方をみています。
本人は人生を賭けるほど頑張ってきたのに「それ何の意味があるの?」と言われたら如何でしょう?
人をまとめる立場、教える立場になったら、言葉に気をつけなければなりません。
まとめ
三国志でおなじみ「男子、三日会わざれば刮目して見よ」について考察しました。上司からの言葉で励まされ、勉学に励んで功をなす呉の呂蒙と言う武将。関羽を破った事でも有名。
言葉によって奮起することもあれば、言葉によって折れてしまうこともあります。
特に上に立つ人は、励ますような言葉を使うように気をつけましょう。
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