結果も出して貢献したのに、認められないのが何度も。
その代り、役員お気に入りはどんどん出世。
組織で働く以上、信賞必罰は必要。
信賞必罰がなされないのは転職につながる大きな要因です
信賞必罰の意味、由来
社会人でなくても聞いたことがある四文字熟語「信賞必罰」。
ストーリーとしては三国志の諸葛孔明「泣いて馬謖を斬る」で有名です。
「信賞必罰」意味は
敢えて書かなくてもわかる程ですが、
褒めるときにはしっかり褒める。功績に見合った褒美を渡す。部下たちは褒美を信じて仕事を頑張るようになる。
そして、罰する時はしっかり罰する。不公平が合ってはいけない。悪事があれば必ず罰せられることで規律が守られ、組織運営ができるようになります。
「信賞必罰」の由来
信賞必罰、由来は「三国志」でも「孫子の兵法」でもなく「韓非子」の著作からです。中国戦国時代、秦の始皇帝の前の時代です。
その後、始皇帝も韓非子と同じく法家・李斯の考えを採用。
法律、刑罰が国の礎、遠くの領民までを治める基準としました。
信賞必罰の事例
国を傾ける、内乱が起きるのもこの信賞必罰が左右することがあります
物語の中での信賞必罰
後漢の物語、「三国志」で「泣いて馬謖を斬る」は信賞必罰の典型的なストーリーとしてよく話に出されています。作戦を独断で変えてしまったお気に入りの部下「馬謖」を総司令官の孔明が涙ながらに斬首します。
その「漢」を作った時の話「項羽と劉邦」。国士無双と言われた将軍「韓信」が、劉邦に『以前仕えていた「項羽」とはどんな人物か?』と聞かれ「匹夫の勇・婦人の仁」と答えました。この「婦人の仁」は、言葉がけなどは優しいが、身内のみに優しく、褒美は公平にされていない。という事を表しています(女性を卑下しているのではなく、時代背景)
現代の組織でも
現在の社会でも、信賞必罰は組織運営として重要です。
会社組織でいえば、功績や努力の結果として良い貢献をした社員には報酬や地位という褒美を渡します。地位には責任と権力がセットで渡されます。
罰の方はどうでしょうか?よほどのことが無いと罰を与えることは難しいところ。また、お気に入りの社員は甘くなりがち。部署や上司によって対応が違うのは不公平感を出してしまいます。
信賞必罰が転職理由に?
組織運営という事で考えれば、信賞必罰がなされていない組織は瓦解する可能性が高くなります。賞も罰も、理由が明確であり、過去の事例と照らし合わせて合点がいくものでなければなりません。
よくある転職事例
折角の良い人材も、上司のお気に入りでなければ出世できない。大した能力もないのに、身内・お気に入りだからと言って罰を逃れるどころか昇給昇進した。
コロナ理由に減給されたが、役員報酬は上がっている。仕事やリスク、拘束時間、サービス残業は増える一方なのに…
俺はこの組織に信用されていない、ここにいても俺の将来は暗いまま。
組織がその人間を信じていない、という事に気が付けば、その人は組織を信じることができません。
人の流動化が加速すればこの動きはさらにスピードを増します。
薬剤師や看護師は既に求人が多く出されていて、転職件数も多いです。
これから先はこのような医療専門職だけでなく、転職が多くなることでしょう。
その際、今いる自分の組織がきちんと「信賞必罰」されていない、と感じれば、他に移るのも当然です。
まとめ
組織運営として最も重要な要素の一つが「信賞必罰」。これができていない組織は瓦解する可能性が高いです。人を大切にするには公平な賞と罰。これがダブルスタンダードになると、従業員は組織を信じられなくなり転職を考え始めます。
人から信じてもらうには、まず組織が信じてもらえるよう信賞必罰を徹底しなければなりません。
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